【本紹介】善人は悪人!?「善人ほど悪い奴はいない」を紹介する

スポンサードリンク

今回は「善人は悪人!?「善人ほど悪い奴はいない」を紹介する」と題してお送りしていきます。

はじめに

基本情報

今回紹介する本は「善人ほど悪い奴はいない」という本で、中島義道さんという方が著者です。

中島 義道(なかじま よしみち、1946年7月9日 – )は、日本の哲学者、作家。元電気通信大学教授。マスコミ曰く「戦う哲学者」。専攻はドイツ哲学、時間論、自我論。イマヌエル・カントが専門。(wikipediaより引用:中島義道

専門はイマヌエル・カント。カントは「純粋理性批判」でお馴染みの哲学者ですね。

カントは道徳に関しても哲学として問題視しており、その延長でニーチェが出てきたのではと推察しております。

この本をおすすめしたい人物像

この本をお勧めしたい人物像を先に挙げておきます。

この本はかなり「善人」にフォーカスしており、また昨今のインターネットやSNS等の発達における弱者支配を問題視した本になります。

よって、以下のような人に読んでほしいなと思っております。

  • 偽善者の本当の意味を知りたい
  • 善人が悪い奴ってどういうこと?と感じている
  • いじめにあっている
  • 人生が上手くいかない
  • 鬱病や社会不安障害などではないが、精神的に病んでいる
  • 同情されたい
  • ニーチェについて興味を持ったので入門本を読んでみたい

これからこの本が一体どのような内容を扱っているのかをわかりやすく解説していきますので、ぜひご興味を持たれた方がいましたら、一読されるのをお勧めします。

「善人に悪い奴はいない」はどのような内容か?

基本的にはニーチェの思想

この本を大きなテーマでくくるとするならば、まずは「ニーチェの思想」でくくれます。

以下の2つの記事でも書きましたが、基本的にニーチェは「キリスト教批判」をしています。

人間関係で悩んでいたらニーチェを読むべき3つの理由

ニーチェの貴族道徳と奴隷道徳から現代を学ぶ

強者を弱者の対極に置くことで、そのルサンチマン(怨恨)によって弱者に存在の意味を見出させるというものだと言います。

「弱い自分たちは正しい」、「強いあいつらは周囲のことを考えず、協調性もなく、自己中心的だ!故にあいつらは悪い!俺らが正しい!」という思考になるのです。

「善人ほど悪い奴はいない」では、そのようなニーチェのキリスト教批判、キリスト教道徳批判を現代に当てはめて考察しています。

「優しい人」にはかなりショッキングな内容

「自分は優しい」と感じている人にはかなりショッキングな内容になっています。「優しい」の裏、「優しさゆえの自業自得」と言った感じで、「優しい」に潜む裏の顔を暴く内容もあります。善人は基本的に優しいから「善」なのですが、その「善」こそが実は「悪」だよ、と言っています。


同情を批判的に扱う

ニーチェの思想でもそうですが、この本でも「同情」を批判的に扱います。同情は何が悪いのか、同情をすることで周囲に与えてしまう影響とはどのようなものがあるのかを、具体的な例を述べて解説していますので、「なるほどなぁ」と感心する内容になっています。

例えば、物乞いの話。

弱者が強者に金をせがみ、強者が一度金を恵んでやると、その一時は強者に感謝する弱者であるが、2度目に金をせがみ、強者が拒否するとその弱者は強者を恨む…というもの。

同情は人を破廉恥にするのでやるべきではない、ということ。

同情と善人との関係

同情と善人との関係もこの本では明確に示されています。善人は共感ではなく同情します。

同情をするものは他人と一緒に苦しさを嘆きますが、他人と一緒に喜びを感じることはありません。

それは同情する人間の心に、「自分が体験したことのない苦しみを味わっている人はどのような人なんだろう、どれだけ苦しいんだろう」という面白いもの見たさで近寄ってくるからなのです。

この本では今述べたことをますます掘り下げ、「善人」を暴いています。


現代日本との関係

この本では現代日本との関係をかなり詳細に書いています。

ニーチェの思想と織り交ぜながら書かれていますので、楽しくニーチェの思想を学びながら読み進めることができます。

また、著者の実体験などを元に書かれている章もあり、現代にはびこる弱者支配の様相をうかがい知ることができます。

この本は私の感想では「ツァラトゥストラはかく語り」の内容が多いように感じます。ですので、ニーチェ入門としても持って来いですし、ニーチェ思想の有名どころを簡単に学びたい方にもおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ちょっと最後の方が駆け足になってしまいましたが、この本はかなり面白く、文章も適度に毒っ気があり、著者の文才がうかがい知れます。ニーチェを知りたい方、ニーチェの思想を湾曲した形ではなく、ちゃんとしたグロテスクな様相で知りたい方にはおすすめです。

ご購入はこちらからどうぞ

それではここまで読んでいただきありがとうございました!

おすすめ記事

【永久保存版】ニーチェを勉強するなら読んでおきたい本まとめ



スポンサードリンク